CASE01

Aさんは会社組織として居酒屋を経営しており、信用保証協会(Aさん個人が連帯保証)や知人友人への債務が多数ありました。特に、知人友人の間で倒産の噂がひろがり、取り付け騒ぎが起こり、ある知人には、個人で入っている生命保険に抵当を付けるという約束をされました。
信用保証協会だけでなく、知人友人にも受任通知を送り、丹念に破産の趣旨を説明しました。生命保険に抵当を入れたという知人の説明は、保険証券を知人に渡していたり、保険会社に通知を出したりしたわけではなかったので法的意味がないことを知人に説明しました。 結果として、生命保険は管財人により換金され、配当に回りました。

居酒屋の什器備品は、とくにリース契約などが設定されていたものではなかったので、Aさん個人も破産免責を得た上、Aさんが個人として管財人から10万円で買い取りました。その上で、Aさんが、個人として店の営業を続けることができました。

8