破産することによるメリット

苦しい経営から解放される

経営者が苦しい経営から解放されることです。経営の状態が悪化してくると、経営者は非常に精神的に追い込まれます。負債を支払えるのか、きちんと入金を受けられるのか、どこから資金調達すれば良いのか、従業員に給料を払えるのか、などと考えて夜も眠れないことがあるでしょう。負債の支払いが滞ると、債権者が取り立てにやってくるケースもあります。 破産を決意してしまえばこのような悩みからはすべて解放されますし、安心して眠れるようになるでしょう。

家族も安心できる

会社経営について悩んでいると、家族にも影響が及ぶものです。妻が一緒になって心配することもあるでしょうし、今後経営状況がより悪化したら家族にも苦労をかけることになってしまいます。 スッキリ破産を選択して別の仕事を始めれば、生活も安定して家族も安心できますし、経営のことで心配をかけることもなくなります。

取立てが止まる

負債を支払えなくなると、債権者からの厳しい取り立てを受けるケースが多々あります。債権者は貸金業者がほとんどであると思われますが、まれに、買掛金を持った取引先やリース債権者などもいます。それら取引先が直接取り立てにやってくることもあります。 ときには会社の事務所に乗り込んでこられたり、倉庫にやってきて商品を引き上げられたりするケースもみられます。
破産手続きを弁護士に依頼すると、こうした無茶な取り立てを止められるのでメリットが大きいです。

ゼロから再スタートできる

破産免責を得ると経営者は借金から解放されて、0から再スタートすることが可能です。 破産しても個人の権利に制限が加わることはないので、また別の事業を始める(個人事業や会社設立など)ことも可能ですし、とりあえずどこかに勤めに出ることもできます。 「やり直しができる」というのは破産の一番のメリットと言えるでしょう。

破産することによるデメリット

有形無形の資産が失われる

破産すると所有していた「財産」はすべて失われます。不動産や預貯金、保険などの資産もなくなりますし、ブランドや信用などの形のない財産もなくなってしまいます。

信用を失う

個人破産すると「ブラックリスト」には載ってしまいます。経済的信用は落ちてしまいます。ただ、しっかり破産手続きを行えば信用低下の度合いも減少させることもできます。